Chat GPTとBing AI。とっても便利な2つのツールを使えてますか?

こんにちは、中小企業診断士の尾亦です。
この半年間に、生成AIのChat-GPTが急激に普及してきて、新聞・雑誌で「生成AI」「Chat-GPT」という用語を
耳にしない日はないと感じます。私もこのツールの使いやすさに日々驚きながら仕事をしている一人です。

この生成AIについては、
「人間の仕事が代替される(奪われる)」など技術の進歩を脅威に捉える向きや、
「不正確な情報が出てくるから信頼できない」など否定的な表現がされることもあります。

前者については、自身の生産性を上げるために使いこなしていく姿勢が大事だなと感じます。AIの進歩は不可逆的なので、目をそらして使わないこと自体が事業(更に大袈裟に言えば人生)のリスクだと思います。
後者の「不正確な情報」は、日々膨大な情報が処理される中で「疲れ知らず」に学び・幾何級数的に進歩していくAIなので、改善される流れは明白です。

寧ろ、可能性を秘めたツールなので、積極的に触り、使い倒してみるのが大事だなと感じます。
そして、抽出された情報を使う際には、「客観的に、多面的に判断・処理する」、所謂「リテラシー」が問われています。

余談ですが、読者の皆様を含めて、私自身も、ある程度の社会人としての基礎を持った人達は、「どうツールを活用するか?」という観点で
「『自分のスキル』と『Chat GPT』を掛け合わせる」思考が持てますが、子供達の世代はChat GPTなどの生成AIをデフォルトのツールとして使用することが予想される中、
どう生きていくのか、どんな教育が相応しいのか、と徒然なるままに考える日々です。

「Chat GPT」と「Bing AI」の使い分け

さて、題名の「Chat GPT」と「Bing AI」の使い分けですが、「Chat GPT」だけでなく、最近「Bing AI」もよく使うようになりました。
2つのツールを頻繁に使うのですが、簡単にお伝えすると、下記のように使い分けています。

<Chat-GPT:考えごと・調べごとの「壁打ち相手」。優秀な秘書さん>
①文章の要約
②文章の作成
③アイデア出し
④エクセルの数式の作成
周囲にも「一日中Chat GPTと会話しながら仕事をしている」といった人もいたりしますが、
何でも聞ける「相当高度な知能を持つ秘書さん」というイメージです。
「疲れ知らず」で「嫌な顔一つせず」に何でも受け答えしてくれるので、本当に有難いツールですね。

因みに④については、複雑な条件式を組むときに使うのですが、今後マイクロソフトのオフィス(エクセル・パワポ等)に
Copilot(副操縦士)という機能が実装され、エクセルに分析などの指示出しができるようになるので、Chat-GPTに聞かずとも、エクセル内で質問が完結する未来も直ぐそこに来ています。

<Bing-AI:「答え(らしきもの)を教えてくれる、検索ツール」。Google検索の代替>
①最新情報の検索
②検索結果の中から、有益情報の検索元を確認する
私はこれまで調べものをする際にGoogle検索していた回数が減り、Bing AIで検索することが多くなってきました。
「検索結果」を教えてくれるだけでなく、検索結果を要約して教えてくれるので、検索結果の先の記事を読む時間も短縮されました。
また、「検索結果」をまとめてくれた上、AIが導き出した回答の前提となる「出典元」も教えてくれる為、回答の信頼性を確認するためにもとても重宝しています。
「ググって」いた仕事が「Bingする」と言われる時代になるかもしれないと感じています。

Bing AI より~「Chat GPT4とBing AIの違いを教えてください」

Bing AIに「chatgpt4とbing aiの違いを教えてください」と聞いてみたところ、下記のような返答が出てきました。

(以下、引用)
こんにちは、こちらはBingです。😊
chatgpt4とbing aiの違いについてお答えします。
chatgpt4とbing aiは、どちらも対話型AIで、同じ言語モデル「GPT-4」をベースにしています。
しかし、chatgpt4は会話を楽しむためのAIチャットであり、bing aiは情報を得るためのAIチャットと言えます。
chatgpt4は、ユーザーの入力に応じて自由に会話を生成しますが、bing aiは、ユーザーの入力に関連する情報をウェブ検索から提供します
また、chatgpt4はスレッドを保持できるのに対し、bing aiはスレッドを保持できません。
安全性や最大文字数についても、chatgpt4のほうが上と言われています。
以上が、chatgpt4とbing aiの主な違いです。
どちらのAIチャットボットを使うべきかは、ユーザーの目的や好みによって異なります。
(引用元:Bing AIより。太字は筆者が加工したものです)

(Bing AIの画面より)

Chat GPT4より~Chat GPT4とBing AIの違い

Chat-GPT 4にも「chatgpt4とbing aiの違いを教えてください」という質問をしたところ、下記が出てきました。

(以下、引用)
私の訓練が終了したのは2021年9月までであり、それ以降の新しい情報については扱うことができません。
そのため、私が提供できる情報はGPT-4と、それまでに公に利用可能だったバージョンのBing AIに関するものです。

GPT-4とBing AIはどちらも人工知能(AI)ですが、それぞれ異なる訓練方法と用途を持っています。

GPT-4はOpenAIによって開発された大規模な言語モデルで、人間のようにテキストを生成することができます。
GPT-4は様々なタスクに対応できる一方、特に自然言語生成(NLG)に優れています。
GPT-4は数十億件のテキスト(ウェブページ、書籍など)を学習し、その結果、質問に答えたり、
記事を書いたり、詩を作ったりといったことが可能です。

一方、Bing AIはマイクロソフトによって開発され、主に検索エンジンのBingで使用されています。
Bing AIはユーザーの検索クエリに対する最も関連性の高い情報を提供することに重点を置いています
それには自然言語理解(NLU)能力と大量のデータのインデックス化が必要で、これによりユーザーのクエリを理解し、
最も適した結果を返すことができます。

両者の違いは、GPT-4が一般的な言語生成タスクに特化しているのに対し、Bing AIは特定の目的(つまり検索結果の生成)に特化している点にあります。

また、両者の訓練データと訓練方法も異なります。なお、具体的な違いは、各AIの最新の機能と能力によって変わる可能性があります。
(引用元:Chat GPT4、太字は筆者が加工したものです)

(Chat GPTの画面より)


Chat GPTはOpen AI社が、Bing AIはマイクロソフト社が提供していますが、Open AIはマイクロソフトと資本・業務提携しているので
実質的には「マイクロソフト陣営」と言えます。一方の「Google陣営」ですが、先日Google版の生成AIの「Bard」が日本語版でも発表されました。Chat-GPTやBing AIと似たようなインターフェースを使っており、使った感触が異なりますが、これから業務にどんどん使っていこうと思っています。

最近の日々の業務で、Chat GPTとBing AIで同じ単語の検索を、同時に走らせたりしています。
今後は、Bardも並走しながら調べごとをする日々になりそうな予感がしています。

(Bardの画面より )

(余談)各キーワードのGoogle検索ボリュームの推移(1年分)

Bing, Bing AI, Chat GPT, Bardと出てきましたが、各々の検索キーワードの過去1年間のボリュームの推移をみるとこんな感じでした。
やはりChat GPTは伸びてますね。そして、Googleに圧倒的な差をつけられていた「Bing」も「Bing AI」の導入により
盛り返していることも分かります。

出典元:Google Trend

一方、検索王者「Google」のキーワードを入れてみると、下記のようになります。

出典元:Google Trend

先日の日本経済新聞(23年4月27日)の記事で「ネット広告、生成AIで勢力図変化も 伸びるBingアクセス」というタイトルがありましたが
(https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN250C70V20C23A4000000/)やはり、検索の王者グーグル。
Bing AI・Chat GPTが勢いに乗りつつも、未だ未だ圧倒的なボリュームなんですね。。

ただ、そもそもネット検索する際、Googleを使わずに、直接Bing AIを起動する人が増えていると仮定すれば、上記の「Google内での検索行動の結果」は参考にならないかもしれません。
引き続き勉強していこうと思っています。